システムエンジニアとは?

システムエンジニアとは?

システムエンジニア(略してSE)とは、コンピュータを使ったシステム(しくみ)を設計する技術者のことです。

システムの詳細を設計書にまとめ、設計書の内容を仕様書などでプログラマーへ伝えます。

システム作りと家作りのプロセスはとても似ています。

システムエンジニアとプログラマーの関係を建築業界に例えて表現すると、家の設計図面を描く「設計事務所」の業務に相当するのがシステムエンジニアの仕事、設計図面を基に家を作る「大工さん」の業務に相当するのがプログラマーの仕事です。

システムエンジニアは、現状分析から機種選定、設計書、仕様書作成など幅広い業務を行ないます。

ユーザーの要求を理解し、アドバイスができる専門知識や判断力が必要です。

また、コンピュータ全般の幅広い知識と経験および業界や業務の知識も求められます。

さらに設計を進めていく上で、様々な関係者とのコミュニケーション能力が必要です。

システムエンジニア(SE)は、しばしば医者にも例えられます。

その場合、利用者が患者ということになります。

世の中には様々な医者がいるように、SEにも色々なタイプの人がいます。

さて、あなたは次のようなタイプのSEではありませんか?

<利用者の判断優先型SE>

患者が病院にやってきました。

患者:「そこで車に乗っていて追突されました。ショックで足を傷めました。
    私は前に足をねんざしたことがあります。この痛みはねんざです。
    ねんざ用のはり薬を下さい」

医者:「わかりました。ねんざ用のはり薬を出しておきます。では次の方」

これでは利用者の判断がパーフェクトでない限り、

正しい方向には進めないことになります。

SEの仕事には、このような利用者のひとりよがりを是正することも含まれます。

<利用者の希望優先型SE>

患者が病院にやってきました。

患者:「そこで車に乗っていて追突されました。ショックで足を傷めました。」

医者:「それは大変だ、折れているかもしれないからレントゲンをとりましょう」

患者:「先生、私はレントゲンの放射線を浴びるのは嫌いなんです」

医者:「そうですか。では、とりあえず添え木を当てて固定しておきましょう」

患者:「先生、固定すると格好悪いので、いやなんです」

医者:「・・では、あなたは一体何をして欲しいのですか?」

患者:「そうですね、とりあえず鎮痛剤をください」

医者:「では鎮痛剤を出しておきますので、持って帰ってください。では次の方」

利用者の希望したことをそのまま実現して成功するのは極めてまれです。

利用者に必要なことと利用者の希望は必ずしも一致しません。

希望をそのままシステム化するのであれば、SEという職業は存在しません。

この例はやや極端ですが、現実には希望をそのままシステム化してしまうケースが

少なくありません。

このようなステップを経て構築されたシステムが実用に耐えるはずはなく、

修正につぐ修正を招き、メンテナンスに膨大な時間と労力を要します。

医者の世界では、上の2つのケースは存在しません。

このような人は医師の資格が取得できないので、

『無資格医』として処罰を受けることになります。

患者の立場で考えると、無資格医が診察や治療を行うことは深刻な問題であるからです。

それに対して、SEの世界では明確な資格や処罰が存在しないため、

かえって難しい事態が生じています。

『無資格医』がいないとは限らないのです。

<利用者に必要なこと優先型SE>

患者が病院にやってきました。

患者:「そこで車に乗っていて追突されました。ショックで足を傷めました。」

医者:「吐き気や頭痛がしませんか?」

患者:「いえ、痛いのは足なんです」

医者:「わかっています。しかし、追突された時に一番警戒しなければならないのは
    ムチ打ち症なんです。足は検査をしますが、たいしたことはないようです。
    すぐに首周辺の精密な検査を行いましょう。」

SEに求められるのは、このように利用者に必要なことを最優先する姿勢です。

たとえ、患者(利用者)自身が気づいていなくても

利用者にとって何が一番必要か

というポイントを見抜くことに神経を集中させて下さい。

このポイントをどこまでつかめるかが、SEとしての腕の見せどころです。

通常プログラマーを数年経験し、システムエンジニアへステップアップしていきます。

プログラマーには30代の定年説がありますが、システムエンジニアは、中高年になっても出来ます。

SEの仕事の中身は、マネジメント要素が多いので、経験を積んだ後は、アプリケーションエンジニア、プロジェクトマネージャ、あるいは職制としての課長や部長などの管理職へステップアップしていきます。